建築

建物・都市・街をつくる知識と技術を学ぶ

デザイン・クリエイティブの世界への入り口となる「 12ノトビラ 」の各カテゴリを紹介しています。

建築

オフィスビルや住宅、商業施設、文化施設など、さまざまな建物の設計を学ぶカテゴリです。安全で快適な建物を設計するために必要な構造力学や設計技術をはじめ、意匠設計と呼ばれる外観のデザインや、建築をつくり上げていくプロセスである施工などについて学んでいきます。「建築」を専攻する学部・学科では、一級・二級建築士の試験を受けられるなど、関連資格情報が掲載されているので、建築家を目指す人はあわせて調べてみるとよいでしょう。

都市計画・土木

「都市計画」は、道路や公園、上下水道といったインフラ施設のほか、住宅地や商業地など、都市を構成するさまざまな要素の計画について学ぶカテゴリです。都市計画法、建築基準法といった関連する法律について学びながら、マスタープランと呼ばれる都市の将来を見据えた目標設定、土地の利用計画、都市施設や市街地の開発についての知識を身につけていきます。


「土木」は、橋、トンネル、ダム、防波堤など、人間が安全で快適に暮らす上で必要となる基盤(インフラストラクチャ)をつくる知識と技術を学ぶカテゴリです。構造力学・地盤力学・水理学といった力学の基礎や、上下水道工学、環境工学、地盤工学、河川工学、防災工学など、関連する工学について学んでいきます。


「都市計画」および「土木」のいずれにおいても、実習を通して学校近隣のフィールドワークを経験する学校が多いです。学部・学科によっては「建築」とあわせて学ぶ場合もあります。


ランドスケープ

「風景=landscape」を意味するランドスケープのデザインについて学ぶカテゴリです。都市空間と山林や河川といった自然との関係について考えながら、庭園や公園、緑地などのつくり方を学んでいきます。卒業後に目指せる職業として「ランドスケープアーキテクト」がありますが、「建築」「都市計画・土木」を学ぶ学部・学科のカリキュラムの一部として教えていることが多いです。

造園

庭園のデザインを学ぶカテゴリです。都市空間や公園、住宅など、さまざまな場所に緑地をつくるために必要な知識と技術を学びます。日本と欧米それぞれの庭園の文化や特徴を知った上で、設計・施工・管理といった造園のプロセスや、植物や石材、木材、コンクリート材などの材料についての理解を深めていきます。「ランドスケープ」の一部として教えている学校もありますが、「ガーデンデザイナー」を目指すための実践的なスキルを学びたい場合は、専門分野として教えている学部・学科に進むとよいでしょう。


参考文献

  • 石川初「思考としてのランドスケープ 地上学への誘い ―歩くこと、見つけること、育てること」LIXIL出版、2018京都府造園協同組合「造園の手引き: 造園学の知識から実務に必要な技術まで」誠文堂新光社 2016

  • 建築学教育研究会編集「改訂新版 建築を知る: はじめての建築学」鹿島出版社 、2014

  • 武田史郎、山崎亮、長濱伸貴「テキスト ランドスケープデザインの歴史」学芸出版、2010

  • 中島直人、村山顕人「都市計画学: 変化に対応するプランニング」学芸出版社、2018

  • フロムページ夢ナビ編集部、国立大学56工学部系学部長会議「国立大学で工学を学ぼう」フロムページ、2019