米国アカデミーが主催する「第51回学生アカデミー賞」のアニメーション部門で、東京・御茶ノ水のデジタルハリウッド大学を卒業した金森慧さんのフルCGアニメーション作品『Origami』が銀賞を受賞しました。日本の作品が受賞するのは初※となります。
同アワードは、1972年の設立以来、新進気鋭のグローバルな才能に活躍の場を提供することを目的としています。51回目となる今年は、世界738の学校から過去最多の2,683作品が応募され、ナラティブ、ドキュメンタリー、エクスペリメンタル、アニメーションの4部門で計12作品がアカデミー会員の審査によって選ばれました。
受賞した『Origami』は、まるで大地から生命が息吹くように、正方形の紙がさまざまな生き物に折られていく様子を描くフルCGアニメーション作品。正方形からあらゆる形状に変形し、広げれば元の正方形に戻るという折紙の特徴を、土から生まれ土に還る「生命」と重ねています。
金森さんは「『折紙』という日本文化をテーマにした作品が、世界のアカデミーの舞台で評価いただけたことを大変嬉しく思います。折紙は私の創作活動の原点であり、この作品はこれまでの集大成のようなものでした」とコメントしています。
※ 日本の作品(日本の学校出身者)が受賞するのは今回が初ですが、過去の受賞者の中に日本国籍を持つ人がいたかどうかは設立初期の国籍のデータがないため定かでありません