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⼥⼦⾼校⽣が対象!「⼤学で学ぶIT&デザインプログラムIFUTO」が参加者を募集

認定NPO法人キッズドアが、「⼥⼦⾼校⽣対象!⼤学で学ぶIT&デザインプログラムIFUTO」の参加者を6月23日(日)23:00まで募集しています。6月14日にはオンライン説明会も開催。本プログラムは女子高校生を対象に、オリジナルのTシャツをデザイン・作成したり、IT技術を体験したりするもの。今年は東京と仙台の2会場でそれぞれ3コースが開講し、いずれも参加費やランチ時に配られるお弁当代、wifi・PC貸与代金などは無料で、交通費補助もあります。2会場ともに、千葉大学のデザイン研究に特化したセンター「デザイン・リサーチ・インスティテュート」の先生から指導を受けることができ、総合型選抜や推薦入試のエピソードにも活用できます。主催のキッズドアは開催にあたって「もしITやデザイン、マーケティングの力があれば、あなたの可能性はさらに広がる。(中略)将来、これらに関係する職業に就かなくてもいい。IFUTOを通して、あなたに見えてなかった可能性や世の中の仕組みを知り、新しい物事に挑戦することの楽しさを感じてください」と参加を呼びかけています。募集概要対象学生女子高校生※なんらかの理由で高校に通っていない方もご参加OK※会場まで自力で来られる方募集人数デザインコース 東京・東北で各30名プロダクトコース 東京・東北で各20名メタバースコース 東京・東北で各20名※応募者多数の場合は選考により決定実施期間デザインコース2024年7月27日~28日・8月3日~4日(全4日)プロダクトコース東京:2024年7月27日~28日・8月3日~4日・10日~11日(全6日)仙台:2024年7月27日~28日・8月3日~4日・24日~25日(全6日)メタバースコース2024年7月27日~28日・8月3日~4日・10日~11日・24日~25日(全8日)※上記日程以外のイベントも予定実施会場東京会場 千葉大学墨田サテライトキャンパス(東京都墨田区)仙台会場 仙台国際センター/フォレスト仙台/PARM-CITY131(宮城県仙台市)※仙台会場は日程により変動特典期間中パソコンの貸し出しご家庭にインターネット環境が無い方はモバイルwifiを貸し出しプログラムに通う交通費を補助※交通費については東京会場:3,000円まで、仙台会場:宮城県内の方は3,000円まで/宮城県外の方は15,000円まで※プロダクトコース・メタバースコースで出席状況が良く、経済的な理由でご自身のパソコンをお持ちでない方は、プログラム終了後中古PCを進呈応募はIFUTO特設サイトより受付中。
2024年6月12日(水)
コラム

【第二弾】「注目のデザイナー」を多く輩出する学校って? 出身校ランキングを発表!

「JDN」連動企画! コラム「注目のデザイナー」たちの出身校をランキングで紹介デザインに関わる情報を広く発信するサイト「JDN」で、20年以上続くコラム「注目のデザイナー」。デザインディレクターとして活躍する桐山登士樹さんが、毎月、旬のデザイナーをセレクトし、その代表作や直近の作品を紹介しています。これまでに登場したデザイナーは総勢300人(2024年5月時点)。デザイン業界の“いま”を知ることができ、現役のデザイナーたちもチェックしている人気コラムです。今回、デザインノトビラではJDN編集部と協力し、同コラムに登場したデザイナーの方々のうち、2012年以降の皆さん(174人)の出身校をリストアップ。桐山さんが選ぶ「注目のデザイナー」を数多く輩出する学校とは、いったいどこなのでしょうか?第二弾では、「短大・専門学校・その他教育機関」のランキングをご紹介します!短大・専門学校・その他教育機関ランキング、1位は桑沢デザイン研究所順位学校名掲載人数1位桑沢デザイン研究所5人2位女子美術大学短期大学部2人3位大阪デザイナー専門学校(現:大阪デザイナー・アカデミー)文化服装学院上松技術専門校ICSカレッジオブアーツ富山商船高等専門学校(現:富山高等専門学校)※福島県立会津短期大学(現:会津大学短期大学部)※長岡短期大学(現:富山大学)※    富山ガラス造形研究所※1人※富山商船高等専門学校と福島県立会津短期大学、長岡短期大学と富山ガラス造形研究所の出身デザイナーは同一人物短大・専門学校・その他教育機関のうち最も多く注目のデザイナーを輩出したのは、桑沢デザイン研究所でした。同校は大学を含む総合ランキングでも5位にランクインし、前回記事でもご紹介しています。プロダクトデザインの分野でミニマルな造形を追求し続けるインダストリアルデザイナー・渡辺弘明さん(リビングデザイン研究科卒)、そして当時キヤノン株式会社で多くのプロダクトデザインを手がけながら「SABO STUDIO」として独自のデザイン活動を行っていた清水久和さん(インダストリアルデザイン科卒)が登場しました。続く2位は女子美術大学短期大学部。同校からは、現代美術家コラボレーターとして作品制作やマネージメントに携わり、現在は株式会社箔一ブランドディレクター、shokolatt brandingのCEOなどを務める鶴本晶子さん。さらに、デザイン事業をはじめ製品の企画やプロデュースなどをおこなう株式会社SyuRo代表でデザイナー/クリエイティブディレクターの宇南山加子さん(生活デザイン科卒)が登場しています。3位には8校が並びました。まず、長岡短期大学(現:富山大学、金属工芸科)と富山ガラス造形研究所(研究科)からは、国内外で活躍するガラス作家の塚田美登里さん。大阪デザイナー専門学校(現:大阪デザイナー・アカデミー)からは、プロダクトデザインを軸に、幅広くデザインに携わるクリエイティブスタジオ・AZUCHIの橋本崇秀さん(プロダクトデザイン科卒)。橋本さんは同校を卒業後、神戸芸術工科大学のプロダクトデザイン学科も卒業されています。また、富山商船高等専門学校(現:富山高等専門学校、航海科)と福島県立会津短期大学(現:会津大学短期大学部、デザイン科)を卒業された、プロダクトデザイナーの萩野光宣さん。荻野さんは新潟・燕三条の地場産業にて多くのデザイン開発を手がけています。 そして、文化服装学院からは、在学中にクリエイティブスタジオ・EDING:POSTを設立されたデザイナーの加藤智啓さん(アパレルデザイン科卒)、上松技術専門校からは、東京藝術大学を卒業後に同校で木工を学んだ家具デザイナーの横田哲郎さん(木工科卒)。ICSカレッジオブアーツからは、国内外の空間デザインを手がけるインテリアデザインオフィスI IN設立メンバーのひとり、湯山皓さんが登場しました。なお湯山さんは東京学芸大学の教育学部も卒業されています。気になる注目のデザイナーや学校を調べてみよう!今回は、「短大・専門学校・その他教育機関」のランキング1~3位までと、登場した「注目のデザイナー」のみなさんをご紹介しました。出身校については、デザインノトビラの「学校をさがす」ページからも調べることができます。また、ここで紹介しきれなかったデザイナーは他にもたくさんいます。これまでどんなデザイナーが活躍し、学生時代にどんな環境で学んできたのかを知ることは、学校選びのヒントになるはず。ぜひJDNの「注目のデザイナー」もチェックしてみてくださいね!
2024年5月22日(水)
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インタビュー
武蔵野美術大学

代替を超えたバイオ素材の可能性を探る─グッドデザイン・ニューホープ賞最優秀賞(2)

モノづくりのプロセスが伝わるようなプレゼンを工夫――卒業制作での発表時から、具体的にどのような点をブラッシュアップしたのでしょうか。今回の作品ではキノコの菌糸体という「素材の魅力」と、「モノづくりの楽しさ」の2つを伝えたいと思っていました。ただ、後者については卒業制作展で教授から「モノづくりのプロセスがもう少し見えるといい」と指摘をもらっていたのが引っかかっていたんです。そこで、遊びながらバイオ素材の魅力に気づいてもらうといったコンセプトを理解してもらうために、応募に向けたプレゼン資料を工夫したり、制作過程を動画にしたりしました。動画にはある親子に出演していただき、キットが届いてから、菌糸ブロックを砕き、型に入れて栽培、4〜5日後に収穫して最終的に遊ぶところまでの一連の流れを撮影しました。――動画では楽しそうに菌糸ブロックを混ぜたり、匂いを嗅いだりしている子どもの姿が印象的ですね。菌は汚いだろうと思うのも大人の先入観が大きくて、子どもは砂場で遊んでいるような感覚で純粋に菌糸ブロックに触れてくれるのだと知ることができましたね。キットに入っている菌糸ブロックの袋を開けると森の香りがしたり、日々育っていく菌糸体を観察したりする楽しさもあって、そうした一連のプロセスが伝わる動画になったと思います。――最優秀賞を受賞して、審査委員やオーディエンスから反響はありましたか?「商品化してほしい」とか「遊んでみたい!」といった声が一番大きくて、とてもうれしかったです。卒業制作展でも同様の声をいただいていたんですけど、商品化に踏み出す勇気はありませんでした。ただ今回は、審査委員の方々にアドバイスをいただいたり、賞をきっかけに出会ったほかの参加者がサポートしてくれたりして、商品化に向けてプロジェクトを進めることができています。賞を受賞したという実績があると、生産や流通において話を進めやすいなとも感じています。 ――受賞した際の率直な感想も教えてください。事前にほかの参加者の方々の素晴らしい作品を見ていたので、私はまさか最優秀賞には選ばれないだろうと思っていたんです。だからすごく驚きましたね。受賞後には、改めて応募した作品について参加者が簡潔にプレゼンをして、審査委員やほかの参加者からアドバイスをいただく「フォローアップ・ゼミ」にも参加しました。ゼミでは、みなさんからの客観的なコメントによって、自分では見えていなかった価値に気づかされた場面も多くありました。特に、コンセプトや制作背景を褒めていただいたのがうれしかったですね。自分の作品に対しての自信や愛着がより一層強くなりました。フォローアップ・ゼミの様子 自分が信じるデザインを追い求めながら、社会に貢献したい――デザイナーとしての今後の展望をお聞かせください。今回受賞させていただいたことによって、自分が信じているデザインは意外と世の中に認められるのかもしれないと希望を見出すことができました。今後は、デザイナーとしての責任をちゃんと持って、より社会に役立つものをつくっていきたいなと思っています。まずは、「MYMORI」を商品化することが直近の目標。それぞれのターゲットがより楽しく体験できるようなかたちを検討しています。その先に、遊びだけでなく、菌糸素材のものづくりを介した教育や地域活性化など、より深い価値につながることを目指したいです。まだはっきりとは決めていないのですが、会社の仕事と両立しながら、社会に貢献するクリエイティブを追い求めたいなと思っています。――最後に、現在応募を考えている方に向けてメッセージをお願いします。ニューホープ賞は、自分の作品をブラッシュアップしたり、客観視したりできるチャンスだと思います。この賞の応募を考えている人の中には、いままでにない斬新なデザインを提案したいと思っている人が多い気がしていて。そうしたデザインには、ひとつの視点からだと見えないこともあると思います。ニューホープ賞は多様な視点から作品を見てもらえる絶好の機会なので、あまり結果を気にすることなくぜひ参加してみてほしいです。■グッドデザイン・ニューホープ賞https://newhope.g-mark.org/■2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞セミナー 「審査委員が注目する次世代デザインの条件」開催情報日時:2024年5月21日(火)18:00~19:30場所:京都市立芸術大学 C棟1階 講義室1(C-101)登壇者:井上裕太氏(2023年度ニューホープ賞審査委員|プロジェクトマネージャー・KESIKI INC.パートナー/Whatever ディレクター)、原田祐馬氏(2023年度ニューホープ賞ワークショップ講師|デザイナー | UMA /design farm 代表)概要:2023年度ニューホープ賞審査委員の井上裕太氏と原田祐馬氏が、審査委員の視点から、次世代のデザインに求められる条件や、ニューホープ賞での審査の視点や基準などを語ります。参加申し込み:https://nha2024seminar-kyoto.peatix.com/
2024年5月15日(水)
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インタビュー
武蔵野美術大学

代替を超えたバイオ素材の可能性を探る─グッドデザイン・ニューホープ賞最優秀賞(1)

将来のデザイン分野の発展を担う、新しい世代の活動支援を目的とするグッドデザイン・ニューホープ賞。グッドデザイン賞がプロ・企業の商品やサービスを対象にしているのに対し、大学や専門学校などに在学中の学⽣や卒業・修了直後の新卒社会人によるデザインを対象に実施される。応募カテゴリーは「物のデザイン」「場のデザイン」「情報のデザイン」「仕組みのデザイン」の4つで、テーマは自由。応募者が在学期間中に独自に制作したものであれば、大学や専門学校などのゼミの課題制作や卒業制作、自主研究などの作品を応募することも可能だ。また、受賞後にはデザイナーや建築家によるワークショップへの参加など、独自のプログラムが用意されている。2023年度グッドデザイン・ニューホープ賞の審査委員長はクリエイティブディレクターの齋藤精一さん、副委員長を建築家の永山祐子さんが務めた。応募総数415点の中から78点が受賞、そのうち各カテゴリーの上位2点、合計8点が最終審査に進み、最優秀賞1点が決定した 第2回目となる2023年度の最優秀賞を受賞したのは、武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科卒の項 雅文さんによる「代替を超えるバイオ素材ー生えるおもちゃMYMORI」。キノコの菌糸体を素材にした子ども向けのおもちゃキットで、バイオ素材が置かれている現状を見直し、他素材の代替品としない未来の在り方を考え、生まれた作品だ。今回、同作品をデザインした項さんに、作品の制作背景やコンペへの取り組み方、受賞後の変化などをうかがった。社会課題を解決する手段を学んだ学生生活――まずは項さんご自身について伺いたいと思います。大学ではどのようなことを学んでいましたか?項 雅文(こう がぶん)武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科を卒業後、新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに就職。現在はデザイン統括部に所属し、デザイナーとして活躍 私は2019年に新設された、武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科の1期生として学びました。社会課題の解決の手法や新しい価値を生み出すための考え方を学ぶような比較的新しいタイプの学科で、アウトプットの方法は絵画やグラフィックデザイン、映像などさまざまでした。美術大学の一般的な学部であれば、まず絵画や映像など専門領域のスキルを身につけて作品をつくる流れだと思います。しかし所属していた学科は、産学共同のプロジェクトなどで実社会における課題を発見し、その解決策について表現方法を含め柔軟に考えるといったスタイルでした。デザインを目的ではなく手段として捉えているのが面白いと思います。――例えばどのような課題に取り組みましたか?学科のキャンパスがある東京・市ヶ谷駅周辺の課題を見つけてくるというお題がありましたね。実際に街を歩いて観察するなかで、地下鉄のコンビニの前でおにぎりを食べるサラリーマンの姿が目に入って。市ヶ谷にはオフィスや学校が多く、春には桜が咲き誇る大きな川が流れていたりもするのに、ゆっくり休んだり昼食をとったりできるスペースがないことに気づきました。これに対して私は、川沿いに人が休めるような公共の場をつくる案を提案しました。授業で制作したプレゼン資料。都心において、自然の力を借りて心を休ませる場「WITH RIVER」を提案 この課題の評価はよかったのですが、ある教授から少し面白さや斬新さが足りないとアドバイスをいただいて。それから、自分にしかつくれないものや社会に新しい価値を生み出せるものはなにか?ということを意識するようになりましたね。――もともと項さんがクリエイティブイノベーション学科に進学しようと思った決め手はなんだったのでしょうか?私は中国の上海出身で、高校卒業とともに日本の大学を志しました。子どものころから美しいものが好きで、インターネットで好きなデザインに触れるうちに、日本のプロダクトデザインが世界的に見ても高いレベルにあることを知ったんです。日本のプロダクトは、特に機能面などでユーザーに配慮されたデザインが多いですよね。高校時代は理系のクラスだったこともあって、大学でも造形的なことだけではなく社会的な課題や科学の領域と接続したデザインを学びたいという思いがありました。その点、クリエイティブイノベーション学科のカリキュラムが私に合っていると思ったんです。ちなみに、私のゼミの先生は物理学の出身です。幅広い領域の課題に取り組むなかでデザインの可能性が広がったと思います。――大学卒業後は株式会社ディー・エヌ・エーのデザイン統括部に就職されています。現在のおもなお仕事内容についても伺えますか?現在はアートディレクショングループという部署に所属し、全社横断的な案件のデザインを担当しています。特に、企業のブランドイメージやコンセプトを目に見える形にビジュアライズするCIやVIに携わっています。作品の価値を確かめるためにニューホープ賞に応募――項さんが今回の「グッドデザイン・ニューホープ賞」に応募したのは新卒1年目の6月だったとうかがいました。どのような経緯でアワードを知り、応募を決めたのでしょうか。美術館に展示を観にいった際にニューホープ賞のチラシを見つけたのがきっかけでした。今回応募したキノコの菌糸体を素材にしたおもちゃキットは、大学の卒業制作で取り組んだ作品です。この作品にどれくらいの価値があり、自分のアイデアが社会的にどう評価されるのかを確かめるために、ニューホープ賞は絶好の機会だと思いました。菌糸体でものづくりをする楽しさや素材としての可能性を多くの人に知ってもらいたかったんです。 受賞作品の生えるおもちゃ「MYMORI」 また、卒業制作展のときに教授から「この作品は惜しいところがある」とコメントをもらったのが卒業後も印象に残っていて、もう少しブラッシュアップする余地があるかもしれないと思っていたのも、応募のきっかけのひとつです。今後、どういうデザイナーになりたいかを考えるためにも、もう一度多くの人に評価してもらえるチャンスだなと。――作品をブラッシュアップする絶好の機会になったんですね。改めて、今回最優秀賞を受賞した「代替を超えるバイオ素材ー生えるおもちゃMYMORI」の概要を教えてください。「MYMORI」は、家で育てるキノコの菌糸体を素材にした、3歳から10歳までの子ども向けおもちゃキットです。キノコの菌糸体という環境にやさしいバイオ素材を用いているのがポイントです。子どもたちはバイオ素材を身近に感じながら、キットを利用する体験によって能動的なものづくりを学ぶことができます。色を塗ったり、絵を描いたり、積み木やパズルのようにして遊んだりすることができる ――この作品に行き着いた背景には、どのような問題意識があったのでしょう。最初は同じゼミの友人に菌糸体の存在を教えてもらって。栽培するプロセスが楽しかったのと、出来上がったものの感触のよさなどに惹かれました。バイオ素材であるキノコの菌糸体は優れた耐熱性や軽さなどの特性があり、特にプラスチックの代替品として注目されることが多いです。もともとこうした「循環型のデザイン」みたいなものにはすごく興味があったのですが、菌糸体は単なるプラスチックの代替としてではない、新しいものづくりの素材としての可能性を感じました。加工が必要なプラスチックと比べて、家庭で簡単に制作できるのも利点です。今回の作品づくりの背景には、このバイオ素材が代替品を超えた次世代のスタンダードになればいいなという思いがありました。――そこから「おもちゃ」という形はすぐに導き出されたのでしょうか?おもちゃにいたるまでにはかなり悩んで、さまざまな形を試しましたね。お皿をつくったこともありましたが、市販のものに比べると丈夫さもなく、ゴミにならずに土に還る以外にメリットがあるのかなと疑問に感じて。これはまだ既存素材の代替に留まっているなと思いました。そこで、手触りもいい菌糸体が一番合うものは何だろう?と考え、おもちゃを思いついて。ザラザラした表面や軽い特質も活かし、最終的にパズルや積み木のような形状にたどり着きました。菌糸体は菌なので「なんとなく汚そう」と思われてしまうことも多く、そのイメージを払拭したいという狙いもありましたね。実際、キノコの菌はそこまで強くはなく、バイ菌が入るとすぐに死んでしまうような繊細で綺麗なものなんです。森の香りを感じたり、少し弾力がある感触もすごくいい。そうした素材自体に愛着を持ってもらうためにも、おもちゃというアウトプットは最適だったと思います。キットのビジュアルデザインにも力を入れました。
2024年5月15日(水)

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