富山ガラス造形研究所

造形科

学べる内容
  • ガラス
  • 金属
目指せる職業
  • 工芸家
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基礎から学ぶ造形科、実践的に学習する研究科

造形科では、ガラス造形に必要な基礎理論及び基礎的な技法を2年間で学習します。授業では、各科目の課題を通して安全で適切な作業方法を学びながら様々なガラス技法を習得すると同時に、造形の基礎になるデッサン・デザイン等を学びます。また、自主的な創造活動を通して多彩な表現力や造形力を養います。 

研究科では、各自専攻テーマを設定し、担当教員の指導助言を得ながら、立案した研究計画に基づき制作します。プロとしてのオリジナリティの確立とプレゼンテーション能力の向上を目指し、定期的に全教員と学生で作品の検証を行います。

両科ともに、国内外の作家によるワークショップや様々な分野の第一線で活躍する方々による講義、また専門家を招いての講評会など、ガラス造形作家を目指して、経験と知識を深める2年間となります。

キャンパス名
富山市立富山ガラス造形研究所
所在地
〒930-0143
富山県富山市西金屋80

カリキュラム・授業紹介

カリキュラム紹介

ガラス造形に関する技術と専門知識、基礎的な美術の総合的学習

ホットワークでは、溶解炉で溶けているガラスを竿で巻き取って熱間で成形する技術を、キルンワークでは、電気炉でガラスを溶かして成形する技術を、コルドワークでは、ガラスを冷間で加工してガラスに磨きや彫刻などを施す技術を学びます。いずれも実技を中心に、ガラス造形の基本的な技術から応用まで幅広く学びます。 基礎造形のクラスでは美術の基礎について学びます。平面クラスでは、対象の厳密な描写を通してものの本質をとらえる力を養い、立体クラスでは、立体表現の美的要素を体系的に理解、習得し、表現技術と素材の美的認識を深めていきます。

選択科目は、酸素バーナーとホウケイ酸ガラスを使用した成形技術を学ぶバーナーワーク、建築空間をデザインするステンドグラス、溶接技術を中心に金属加工実習を行う金属加工、彫金技術を学びガラスと金属を構成するジュエリーの4科目から、各年前期に1科目を選択し学習します。

専門講義の、ガラス材料学では、素材を特徴付ける物質としての性質について学び、ガラス工芸史では、ガラスの起源から現代ガラスまで幅広くガラスの歴史を学びます。

授業紹介

ワークショップ

国内外の作家を年2回招き、幅広い視野と技術を身につける

特別講義

様々な分野で活動している方の講義により、見聞を広める

講評会

各期の締め括りとして、5名の教授陣と外部講師による作品講評を行う

教員紹介

5名の教授陣は、それぞれの専門分野で活動する作家であり、それぞれガラスの各技法のプロフェッショナルとして、工芸、美術から建築など多方面で活動しています。授業で指導を行うとともに、自身の制作を通して、後進の指導にあたっています。また設立時より、5名のうち2名は外国人准教授で、これにより、グローバルな考え方や技術を学ぶことができる学習環境を築いています。また、5名の常勤教務助手も、それぞれ作家として活動しており、学生は普段からプロの制作現場を間近に見ることができます。

本郷 仁
主任教授
担当授業科目
研究科ホットワーク/応用造形
担当授業科目
研究科ホットワーク/応用造形
中神 牧子
主任教授
担当授業科目
ホットワークⅠ・Ⅱ/卒業制作
担当授業科目
ホットワークⅠ・Ⅱ/卒業制作
松藤 考一
准教授
担当授業科目
キルンワークⅠ・Ⅱ/卒業制作
担当授業科目
キルンワークⅠ・Ⅱ/卒業制作

入学・入試情報

造形科 16名 平面・立体実技試験/面接試験 

※推薦入試はポートフォリオによる作品審査/面接試験 

※日程など詳細は学生募集要項をご確認ください。

研究科 5名 ポートフォリオによる作品審査/面接試験

※日程など詳細は学生募集要項をご確認ください。

入学金 169,200円
授業料 390,000円(年間)
施設管理費等 教材費20,000円程度(年間)
初年度納付金 HPをご覧ください
奨学金制度 日本学生支援機構等あり
試験日 HPをご覧ください
試験料 HPをご覧ください
実技
学科試験内容 HPをご覧ください
実技試験内容 HPをご覧ください

就職情報

進路概要

2年間のカリキュラムで学び卒業した多くの学生達は、個人作家として、国内外のガラス工房スタッフとして、あるいは大学・高校・各種専門学校の指導者として、美術、工芸、建築、デザインなど幅広いジャンルで活躍しています。
卒業後の進路の内訳は、進学研修、就職、独立です。進学研修は、研究科をはじめ、国内外の大学や教育機関への進学のほか、研修施設や個人工房での研修があります。
主な就職先は、個人のガラス工房を含む国内外の工房を中心に、公的機関によるガラス工房やデザイン会社、建築関連会社などがあり、また大学・専門学校などの教育機関で指導する者もおります。そして、自ら個人工房を設立し、作家活動を行う者もおり、これまでの卒業生(約550名余)のうち、およそ7割が現在でもガラス制作に携わっています。

就職先概要 国内外ガラス工房、教育機関への就職勤務、個人工房設立など
就職先一覧 安曇野アートヒルズミュージアム/アトリエiriser/株式会社イズミダイシ/磐田市新造形創造館/雲仙スパハウスビードロ美術館/大坪GSI株式会社/大村ガラス工房/岡崎ガラス工房葵/小野田ガラス株式会社きらら未来館/門真市立リサイクルプラザエコ・パーク/金津創作の森ガラス工房エズラ/硝子企画舎/硝子工房アートファクトリー/硝子工房あづち/ガラス工房海馬/ガラス工房SILICA/ガラス工房スタジオポンテ/ガラス工房てくてく/ガラス体験工房森のくに/可児ガラス工房/狩野グラススタジオ/桐山製作所/九つ井ガラス工房/グラスアート藍/GLASS FACTORY K’ s studio/グラスルーム/クリントピア丸亀エコ丸工房/黒壁ガラス工房/株式会社小泉硝子製作所/黄金崎クリスタルパーク/猿江ガラス/三芝硝材/白神ガラス工房/松徳硝子株式会社/神通硝子製作所/菅原工芸硝子株式会社/スタジオ リライト/晴耕社ガラス工房/世界のガラス館/だいちグラスアート/Taizo Glass Studio/高橋禎彦グラススタジオ/玉田ガラス工房/ダラスヴィレッジ/中日ステンドアート株式会社/調布グラススタジオ/なないろKANガラス工房/成美工芸/ニーウンペツガラス美術研究所/新島硝子アートセンター/箱根クラフトハウス/日の出ガラス工芸社/廣田硝子株式会社/Factory Zoomer/ふらのガラス/堀口硝子株式会社/Magma Glass Studio/株式会社マサズ/益基樹脂/マリエンバード工房/株式会社マレットジャパン/ミツヤアーキテクチュアルグラススタジオ/株式会社三保谷硝子店/ゆの国の森/横浜ガラス/流動研究所/流氷ガラス館/ワクワク体験館/WATARIGLASS studio
ダ ファクトリー(アメリカ)/ダン デイリー工房(アメリカ)/チャダムグラス(アメリカ)/デイル チフリー工房(アメリカ)
愛知教育大学造形文化コース教授/秋田公立美術大学・ガラス科教授・助手/大阪芸術大学工芸学科非常勤講師/大阪芸術大学短期大学部副手/大阪芸術大学副手/大阪市立クラフトパーク講師/金沢卯辰山工芸工房専門員/吉祥女子中学高等学校非常勤講師/倉敷芸術科学大学芸術学部ガラス科教授・助手/コスタ・リカ共和国ナショナル大学教授/星美学園短期大学非常勤講師/専門学校ルネサンスアカデミー講師/東京芸術大学大学院美術研究科/東京国際ガラス学院非常勤講師/東北生活文化大学/富山市民学習センター/富山ガラス造形研究所助手/長岡造形大学助手/名古屋芸術大学非常勤講師/日本装飾美術学校非常勤講師/日本デザイン専門学校講師/バージニア・コモンウェルス大学/プラット・インスティチュート/弘益美術大学陶芸・流璃科/武蔵野美術大学工芸デザイン学科非常勤講師

留学情報

研究所では、提携大学の協力により、交換留学制度を設けています。選ばれた学生は、約3ヶ月間、海外でガラスを学ぶことができます。※年度によっては募集していないこともあります。また、海外では、多くの短期ワークショップが毎年開催されます。学生は、夏休みを活用してそのワークショップに参加することができます。選ばれた学生は、提携校から助成金を得て、海外でガラスを学ぶことも可能です。