ジェームズ ダイソン財団が、国際エンジニアリングアワード「James Dyson Award」の国内最優秀作品を含む上位3作品、国内準優秀賞2作品を発表しました。
「問題を解決するアイデア」をテーマに、次世代のエンジニアやデザイナーを奨励するために2005年から開催している同アワード。今回は世界30カ国より1,900以上の応募が集まりました。
国内最優秀賞に選ばれたのは、視覚障害のある人が安心して横断歩道を渡るための歩行者用信号認識プロダクト「AISIG」。AIによる画像認識でリアルタイムに歩行者用信号機の色を判断し、利用者に伝えることで、視覚障害のある人が安心して横断歩道を渡れるよう手助けします。本作は法政大学の田中郁也さん、日本大学の成嶋セルジオ正章さんによる共同作品です。
国内準優秀賞には、東北大学の「洋上風力発電のブレード点検作業を行うロープ自走式昇降機」、京都工芸繊維大学の大原衣吹さんによる、自閉症スペクトラム障害の人に向けた集中のコントロールをサポートするツール「carari」が選ばれました。
上位3作品を含む各国作品群は、国際第二次審査に進みます。その中からトップ20作品が選ばれ、ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソンによる国際最終審査となります。選考結果は、トップ20を10月18日に、最終結果を11月15日に発表予定。国際最優秀賞受賞者には、賞金30,000ポンド(約477万円※)、国際準優秀賞には5,000ポンド(約80万円※)が贈られます。
※参考金額:1ポンド=159円 発表時の為替相場に応じて換算
初出:デザイン情報サイト「JDN」
https://www.japandesign.ne.jp/news/2023/10/73349/