展覧会「中村竜治 空間に、自然光だけで、フィルムを置く」が、2025年9月22日から10月10日まで多摩美術大学で開催されます。会場は、八王子キャンパス内のアートテークギャラリー1階。
主催する家村ゼミ(担当教員:家村珠代教授)は、ゼロから現代美術の展覧会をつくりあげることでキュレーションを学ぶ「展覧会設計」のゼミです。作家との対話と共働を重視しており、学生たちは出品作家の選定、展覧会テーマの設定、予算の運用、広報活動、ドキュメントづくりなど、展覧会の開催を通してキュレーションに必要な事柄を学んでいます。
同展は家村ゼミが2017年から毎年実施している「家村ゼミ展」として開催されるもので、9回目となる今年は、建築家の中村竜治さんとの展示をおこないます。中村さんは、東京藝術大学大学院修士課程修了後、青木淳建築計画事務所を経て、2004年に中村竜治建築設計事務所を設立。住宅、店舗、公共空間などの設計を全般的におこなうほか、家具展示空間、インスタレーション、舞台美術なども手がけています。
会場では、採光を自然光のみとし、厚さ0.04mm、幅900mmの透明フィルムによる水たまりを設置。ガラス面が多く、外光が空間に影響をあたえるというアートテークギャラリーの特徴を生かしながら、展示室という空間そのものを体験し、捉えなおすような展示となります。