埋め立てや平地開発によって都市の画一的な風景がつくられ続けていくことへの疑問を出発点に、その地固有の地形をもちながらも衰退していく場所に対してのアプローチを模索した。
長崎にある敷地に、不便の象徴として聳えていた崖のもつ意味を更新する。主に斜面宅地への動線と回遊動線、縦に展開していく空間を計画した。
地域における地形のインフラ的側面がこれからも続く、地形が語り続けることのできる、その足がかりとなる建築を目指した。