令和6年能登半島地震の影響で多くの建築が解体され、輪島市は災害廃材の山となった。その中には、再利用可能な古材も含まれている。
本設計では、捨てられる運命にある古材を能登の歴史を継ぐ貴重な財産と捉え、輪島市三井町に古材活用拠点を提案する。古材を新たな空間に取り込み、再生することで、人と古材の新たな在り処を創出し、まちの記憶を未来へ繋ぐ。資源を活かした復興のモデルケースとなり、災害廃材の可能性と持続可能なまちづくりへの道筋を示す。