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美大・デザイン系大学生に聞く、学生生活のリアル!(4)

武蔵野美術大学 芸術祭実行委員会執行部のみなさんに聞きました
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進学を考える時に気になるのが、リアルな大学生活の様子。なかでもカリキュラムやイベントに特徴のある美大・デザイン系大学の様子は、外からでは分かりづらいもの。そこで「デザインノトビラ」では、実際に美大・デザイン系大学に通っている学生の皆さんを取材して、リアルな学生生活を聞いちゃいました!

4回にわたり、武蔵野美術大学で学園祭(芸術祭)「まうじゃないか」の準備に励む、「芸術祭実行委員会執行部」の学生4名それぞれにお話を伺っています。今回のご登場は、造形学部工芸工業デザイン学科(以下、工デ)2年のRさんです。

前回の記事はこちら>【第3回】美大・デザイン系大学生に聞く、学生生活のリアル!(3)


ムサビの魅力は「多様性を認め合う」ところ


 ―― ここまでお話を伺ってきた皆さん、講義にバイトに学園祭(芸術祭)準備にと大変充実した生活ですね。Rさんは毎日、どんなスケジュールで生活しているのですか?

1年生の時は午前中にキャンパスで必修の実技を履修していたので、早朝に起きていました。今は午前中にオンデマンドの授業を受けたあと、実技の授業に合わせて学校に行く生活です。帰宅時間はその日によってまちまちです。遅くまで学校に残って制作したり、バイトしたりする日もあれば、夕方に帰れる時もありますね。

 ―― オンデマンドと実技と、両方の講義があるんですね。どんな講義が一番お好きですか?

工房で制作する時間が一番好きです。やっぱり制作するために大学に入ったというところがあるので。工デは2年の9月から専攻に分かれ、今ようやく自分の好きな素材で制作ができています。

座学の授業で印象的だったのは「文化講義」で、『ジョーズ』やマーベル作品など名作と言われる映画を分析的思考で鑑賞していくものです。映画の見方が180度変わりました。

 ―― アルバイトやサークルはされていますか?

アルバイトは授業がない日にたくさん入れていますが、今は執行部の活動が忙しいので週1回ほどです。サークルには入っていません。

 ―― 入学して気づいた、ムサビの魅力はどんなところでしょうか?

この大学の魅力の一つは、「多様性を認め合える」ところだと思います。人数も美大にしては多い方ですが、だからこそ、いろんな人がいて、それぞれ個性的だけれどその良さを面白がれるのがとても心地良いです。勉強や運動ができなくても、自分に素直な人が一番強いのがこの大学です。


コロナ禍を経て3年ぶりのキャンパス開催となる学園祭 準備はすべてが手探り


 ―― いよいよ学園祭(芸術祭)が間近です。準備で苦労したことや、力を入れたのはどんなところでしょうか?

コロナ禍が3年にわたったため、キャンパス開催を経験した学生が少なく、準備は過去の引継書や他大学の様子を見ながらすべて手探りでした。時にはくじけそうになりつつも、いろんな人の支えを感じながら頑張ってきました。

私自身は、芸術祭実行委員会執行部のなかでも「広報部」として宣伝や制作物を担当しており、週1回Zoomまたは対面で班会と部会を行っています。会議の場で、分担して制作したものや作業の進捗確認をしているんです。制作物は最初から最後まで関わるのが基本なので、大学に入りたての1年生でもガンガン制作してもらっています。

制作物を進める過程では、テーマからそれていないか何度も話し合いました。3年ぶりのキャンパス現地開催ということで宣伝に力を入れたい、テーマ「まうじゃないか」が示す前向きなイメージを体現したいとの思いからです。

芸術祭公式サイトヴィジュアル

 

構内の告知物

 

納品されたDM

 

 ―― 芸術祭の見どころを教えてください。

くまなく見てほしいです。私は宣伝が主な仕事なので、開催できてたくさんの方にご来場していただけたらひとまず満足なのですが、学科の友人が当日行うフリマのために授業の合間をぬって制作したり、展示の準備をしたりしているのを間近で見ているので、お越しくださった方にはその熱量を感じてもらいたいんです。

また、公式グッズは大学に入りたての一年生が一生懸命制作してくれたものですし、ポスターやDMはひと夏かけて議論を重ねたものです。学生みんなの、芸術祭にかけてきた思いを肌で感じてもらいたいです。

 ―― ありがとうございました!10月28日からのムサビ芸術祭「まうじゃないか」を楽しみにしています!最後に、進路を考えている方にメッセージをお願いします。

きっとこの記事を読んでくれている高校生などの方は、美大に進学しようか迷っていたり、興味はあるけれど一歩踏み出せていない人が多いのではと思います。私も含め、多くの美大生が同じように悩み抜いてこの大学にたどり着きました。美大に進むと将来の選択肢が狭まるように思えますが、特化した分野に秀でるからこそ希少価値が高いと、私は思っています。真剣に向き合えば、なんでもできるような大学なので、ちょっとでも興味があったら、まずは学園祭やオープンキャンパスなどで大学を訪れてみてください!


(取材・制作:JDN「デザインノトビラ」編集部)

武蔵野美術大学芸術祭2022「まうじゃないか」

日時:2022年10月28日(金)~30 日(日)10:00~17:30(最終日18:00)
会場:東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
入場:無料/予約制
予約方法:芸術祭公式サイトをご確認ください
https://geisai.jp/

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ニュース

学生限定!「長谷工住まいのデザインコンペティション」が開催。高校生の応募歓迎

マンション開発を中心とした大手建設会社・デベロッパーの株式会社長谷工コーポレーションが主催する、「第18回 長谷工住まいのデザインコンペティション」。応募対象は高校生・大学生をはじめとした学生で、「集合住宅の新しいあらわれ」をテーマに、2024年11月5日まで建築プランを募集します。都市を構成する重要な要素である、建築の外観(あらわれ)を改めて問う今回のコンペ。審査員には「Dior Ginza」などで有名な建築家の乾久美子さん、同じく建築家の藤本壮介さん、増田信吾さんなど、第一線で活躍する豪華メンバーが並びます。さらにゲスト審査員として、コミュニティやケアの領域で制作、実践、研究、提案を行う文化活動家・アーティストのアサダワタルさんも参加。審査は、1次のアイデアコンペで選出された上位4組が2次に進み、模型の提出・プレゼンテーションを行う2段階方式。最優秀賞1点には100万円、優秀賞3点には各50万円、佳作10点には各10万円が授与されます。9月30日までに応募登録を行うと、昨年の審査の様子を収めた動画を視聴できる特典も。ぜひ、新しい都市の景観を生み出すような集合住宅の「あらわれ」を提案してみてください。
2024年8月1日(木)

KNOCK vol.1 -【結果発表】 デザインノトビラ「KNOCK」メイングラフィック募集

 結 果 発 表 個性豊かでフレッシュな魅力にあふれた作品の数々をご応募いただき、誠にありがとうございました。編集部の審査を経て、見事入選を果たした作品を発表いたします。最優秀賞「感性を刺激する強いノック」中西 達海神奈川大学附属高等学校 2年作品コンセプト“KNOCK”と聞くとドアを叩く様子を思い浮かべるが、それだけではない。私たちは五感で何か強い刺激を感じ取った時、今までにない新しい発想を生み出す。それらの外部からの刺激は、今までの常識や固定概念を打ち砕く自分自身への「ノック」である。この作品ではデザイン性も意識し、リアリティを追求するのではなく平面的な表現になるように作成した。今までの常識を強いノックで打ち砕く迫力を表現した。審査員による講評高校生の若さからくる力強さ、将来に向かって挑戦する情熱や意思が伝わってくる作品。作品のコンセプトが企画の趣旨と合っており、トビラをノックするという難しい表現を逃げずに描けていると思います。「自分がノックする」だけでなく、「外部からの刺激が自分をノックしてくる」という発想は、これからさまざまなものに触れ、感受性豊かに学んでほしいという編集部の思いとも合致しています。また、応募作品は筆や絵画などの具体的な表現が多かった中、本作は「五感」を意識して抽象的に表現されていて、「五感」や「目に見えないもの」をデザインしていくことが増えているデザイン業界にマッチしていると思い、受賞作品に選びました。審査員特別賞「輝きの中へ」山口 紗瑛野沢北高等学校 1年作品コンセプト新しいことや楽しさで満ちた、鮮やかに輝いているデザインの世界に胸を躍らせる気持ちをイメージしました。審査員による講評高校生らしいフレッシュさが魅力の作品です。女の子の瞳や表情からは不安とワクワクが入り混じった様子が伝わり、これから進路を考えようとする高校生のみなさんの背中をやさしく押してくれるのではないかと思います。また、カラフルな色づかいからは、「多様さ」や「未来の可能性」といったイメージが連想され、デザインノトビラが発信するデザイン・クリエイティブ領域の学びのイメージとも合致しており、掲載した際のサイトとの相性の良さも評価につながりました。審査にあたり、受賞作品の「感性を刺激する強いノック」との接戦を繰り広げた本作に、特別に賞を授与いたします。募集要項(募集は締め切りました)出題テーマデザインノトビラ新企画「KNOCK」のメイングラフィック募集この企画の趣旨「高校生のみなさんに、デザインの世界へのトビラをノックしてもらう」という内容に沿った、自由な発想の作品を募集します!「わくわくする気持ち」「将来に向かって挑戦する情熱」「道が開けていく様子」など、前向きで明るいイメージを求めます。賞最優秀賞(1点)Amazonギフトカード3万円分、作品を企画のメインページグラフィックに採用※該当なし(採用作品なし)、あるいは、内容が変更となる場合があります応募締切2024年8月30日(金)15:00までにフォームから投稿※終了しました参加資格下記いずれかに該当する方高校または高等専門学校に在籍している方高校卒業あるいは同等の資格をお持ちで、美大やクリエイティブ系の大学・専門学校等へ進学を希望している、20歳以下の方審査員デザインノトビラ&JDN 編集部美術・デザイン系学校出身のWebエディター4名が担当!日々、日本中のデザインに触れているプロの編集者たちが、あなたの作品を審査します。
2024年7月16日(火)

コンテスト型新企画「KNOCK」スタート!企業が高校生の作品を募集

高校生向けコンテスト型の新企画「KNOCK」とは?「絵を描くことが好き」「アイデアを考えることが好き」「ものづくりが好き」というデザイナー・クリエイターの卵のみなさん!クリエイティブを学び、将来を考える人のための情報サイト「デザインノトビラ」は、そんなみなさんから作品・アイデアを大募集する新企画、「KNOCK」をスタートします。「KNOCK」では今後さまざま企業が不定期にテーマを出題。高校生のみなさんだからこそ生み出せる、フレッシュで自由なアイデアや作品を募ります! 将来を考えるきっかけとして、作品発表の場として、まずは「KNOCK」でデザインのトビラを叩いてみませんか?高校生が「KNOCK」に応募すると、いいことが!あなたの作品が社会に出るチャンス!企業・クリエイターに作品を審査してもらえる!素敵な賞金や賞品がもらえる!応募のしかた募集中のテーマ一覧から挑戦したいテーマを選ぼう!締切までに作品をつくろう!作品応募フォームへの投稿で、応募完了!決まった期日まで、ドキドキしながら結果を待とう……!募集中のテーマ(新着順)ただいま募集は行っておりません。新しいテーマの発表をお楽しみに!これまでに募集したテーマデザインノトビラ(株式会社 JDN)「KNOCK」のメイングラフィック募集(8月30日15:00締切)始まったばかりの新企画「KNOCK」のメイングラフィックを大募集!サイト内で注目を集める、すてきなグラフィック作品を募集しました。最優秀賞(1点) Amazonギフトカード3万円分、作品を企画のメインページグラフィックに採用このテーマの募集要項を見る今後も続々と、このページでテーマを出題していきます!
2024年7月16日(火)
ニュース

大賞は穴吹デザイン専門学校2年生!「日本パッケージデザイン学生賞2023」の入賞作品が決定

公益社団法人日本パッケージデザイン協会(JPDA)が主催する、学生向けのアワード「日本パッケージデザイン学生賞2023」の入賞作品が決定。大賞に選ばれたのは、穴吹デザイン専門学校2年生の綾野裕次郎さんの作品「ボーッと⼊浴剤」です。パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘・伝播していくことを目的に開催される「日本パッケージデザイン学生賞」。第2回となる今回は「ひらく」をテーマに、オリジナリティのあるパッケージデザインのアイデアが3カ月間募集され、全国の大学・専門学校から513点の応募がありました。受賞作品のべ29点のうち、大賞に選ばれた作品「ボーッと⼊浴剤」は、開封後は船となる入浴剤のパッケージ提案です。ゴミになる入浴剤の袋を、楽しいものに変えたいと考えた作品です。審査委員からは、「不要さトップクラスの入浴剤のパッケージを一気にプラスにする提案」「捨てることのできるおもちゃという視点でもとても実用的」「夢や遊び心を表現しながらも、社会課題に答えているスマートなデザイン」などの評価を得ましたなお、今回の入賞作品は、2025年5月刊行予定の『年鑑日本のパッケージデザイン』に収録されます。
2023年12月11日(月)