組立式チェアなどの工業製品やその取扱説明書に見られるパーツとしての図形と指示情報としての記号の関わり合いは、視覚的な面白さを携えていると感じた。これらの要素を編集してグラフィックとして増幅させ、展開するとどんな可能性があるか実験した。
板材の規格1:2を基準比率に設けた。立体造形の完成形を意図しない平面的な美しさを着地点に、ランダムな図形と組み立て指示用の記号を構成した。配置した記号によって定まった組立シークエンスをもとにパーツを取り出して実際に造形を組み、またこの一連を本におこした。
平面上で記号や図形は情報として受け取り手に読み込まれる。要素は取り出され情報をはらんだ立体造形となり、抜け殻としてのビジュアルが残る。
2021年:第13回 世界ポスタートリエンナーレトヤマ A部門/U30+Student部門 入選
2024年:東京TDC賞 入選
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