小さいころ、あの海でよく遊んでいた。友達と会話をしたり、太陽が沈むまで笑いあっていた。その記憶のすべてを一瞬にして飲みこむような、洪水が発生した。日本に行く前にも、その海辺を何度か訪れたが、かつての美しい思い出と同じように感じることはできなかった。
卒業設計において、流されてしまった多くの人たちの喜びや過去の記憶を取り戻したいと考えた。この計画が形になったときに人々は、過去を思い出して、尊い命を忘れずに未来に向けて進んで行けると信じている。
CGデザインコース賞