進学を考える時に気になるのが、リアルな大学生活の様子。なかでもカリキュラムやイベントに特徴がある美大・デザイン系大学の様子は、外部からではわかりづらいもの。そこで「デザインノトビラ」では、実際に美大・デザイン系大学に通っている学生の皆さんを取材して、リアルな学生生活を聞いちゃいました!
第1回に引き続き、武蔵野美術大学(以下、ムサビ)で学園祭「武蔵野美術大学芸術祭2022 まうじゃないか」の準備に励む、「芸術祭実行委員会執行部」の方4名にお話を伺っています。2人目となる今回は、造形構想学部クリエイティブイノベーション学科2年で実行委員会執行部のYさんです。
前回の記事はこちら>【第1回】美大・デザイン系大学生に聞く、学生生活のリアル!(1)
やりたいことができる美大、ムサビ
―― 学園祭(芸術祭)準備でお忙しい中、ありがとうございます!今は毎日、どんなスケジュールで生活しているのですか?
高校生の頃と変わらない時間に学校に着いています。平日は毎日、午前中に学科の必修授業があるので大変ですね(笑)。今は基本的に講義が終わったらすぐ芸術祭実行委員会執行部(以下、執行部)の部屋に行って、書類をつくったりと芸術祭準備のあれこれをすすめ、いろいろ終わって寝るのは25時を過ぎてます。
―― 朝早くから遅くまで、大変ですね。大学の講義では、どんなものが好きですか?
「基礎造形」です。建築学科が開講しているのですが、建築に限らず、抽象的なものを視点としてさまざまな作品や作家、デザイナーを紹介する授業です。ゲスト講師による講義の回もとても面白いんですよ。
―― 美大ならではですね。アルバイトやサークルもしているんですか?
アルバイトは土曜日に、母校の中高でワークショップのファシリテーター的なことをしています。あと、バドミントンサークルに所属しています。
―― ムサビの良さはどんなところだと思いますか?
自由になんでも、やりたいことをやれること。それを冷たい目で見ない環境だと思います。そのような環境があるからこそ、つくる人たちは萎縮せず、奇抜なものだったり面白いものだったりをつくれるんだと思います!
学園祭の全体を統一感あるものに。雰囲気まで楽しんでほしい!
―― 学園祭(芸術祭)の準備で、特に力を入れているのはどんなところですか?
芸術祭を全体で統一感あるものにすることです。さまざまな要素……たとえばポスターやDMのような印刷物とエントランス(※)やオブジェなどの構造物で、色や雰囲気が異なると楽しんでもらえないと思い、それぞれの差異をなくすように頑張りました。
※芸術祭の期間中、入口に設置される構造物
武蔵野美術大学芸術祭2022「まうじゃないか」公式ポスター
正門付近のオブジェ
―― 学園祭(芸術祭)の見どころを教えてください。
見どころは全部です!(笑)。つくったものに限らず、芸術祭をつくっているすべての学生の熱気、そして芸術祭自体の雰囲気を存分に堪能してください。
―― 最後に、これから美大やデザイン系大学を目指す方にメッセージをお願いします。
まずは1回でもいいので、都心からは少しばかり遠いムサビに足を運んでみてください。ぼくはクリエイティブイノベーション学科という、アートっぽくもデザインっぽくもない学科にいます。絵が描けなくても、デザインに触れたことがなくても、一般大学ではなかなか出会えないようなおもしろい人、モノ、文化に出会えると思います。
(取材・制作:JDN「デザインノトビラ」編集部)
次の記事はこちら>【第3回】美大・デザイン系大学生に聞く、学生生活のリアル!(3)
武蔵野美術大学芸術祭2022「まうじゃないか」
日時:2022年10月28日(金)~30 日(日)10:00~17:30(最終日18:00)
会場:東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
入場:無料/予約制
予約方法:芸術祭公式サイトをご確認ください
https://geisai.jp/