江戸時代の禅僧、仙厓義梵が『○ △ □』という禅画を残しており、この書の解釈は諸説あるが、私なりに植物を用いて造形した。
○は迷い, とらわれた心を表す具体的なかたち。テイカカズラとアサガオのつるが迷い、絡まる姿。
△は精神統一, 座禅をしている姿を表す形態のはじまり。カキは自身の実だけを木に残し、熟して種が落ちる時をじっくりと待つ。
□は無(無限), 自己の心をうつすかたち。
ツバキが花開きヤナギは一足先に春の訪れを知らせてくれる。「柳は緑、花は紅」当たり前の光景をありのまま素直に見る自らの心が大切なのだ。
自然は四季巡り、そこに境界などはない、全てを任せてあるがままに受け入れただ生きるその姿が美しい。