衰退する地域食資源の維持・発展を目的とし、愛知県産豆味噌の消費を促す新たな食品の開発を行なった。
近年の消費者動向の傾向と食品市場調査をもとに、現代の消費者の食に対するニーズは「簡便性の高いウェルネス食品」であると仮説をたて、そのニーズに豆味噌の持つ特性で応えるタブレット型携行食品「MISOL」を開発。
豆味噌を料理に使う調味料としてではなく、現代社会に合わせた別種の食品とすることで、販路と消費者層の拡大を狙った。
修士研究では製造の可否、商品コンセプトの受容性調査、味の評価調査等を複数回実施し、その結果をもとに改良を行なった。最終的に商品に対する評価の全項目において肯定派が全体の7割を超えたことで、豆味噌の消費を促す新たな食品としての可能性を示した。
※豆味噌…愛知県岡崎市の「八丁味噌」の名でよく知られる、東海地方特有の豆麹を使用した赤味噌。
2021年 Tongaliアイディアピッチコンテスト 野村證券賞
2022年 日東学術振興財団 研究助成 採択
2023年 愛知県立芸術大学 卒業・修了制作展 優秀学生賞
2023年 中部デザイン協会「WEB 卒業制作奨励選抜展」奨励賞