【第53回 文化学園大学 造形学部 卒業研究展 学長賞作品】
神奈川県平塚市に位置し、人の集うポテンシャルを持ち、暮らしの一コマになれるような敷地に「犬猫目線での幸せを再考する一時保護シェルター」を計画。
日本における動物愛護活動の現状は、犬・猫と人間の共生が謳われているが、共生はできていないと考える。
現在の動物保護のシステムでは、里親への譲渡段階で、人間が人間だけをみて審査をしていることから、保護された犬・猫の幸せが決め付けられてしまっているのではないかと思う。
人間とは違う生き物である犬・猫と共に暮らすには、まず生態や本能を学び、知識をもつことで理解のある暮らしができると思う。そのために、犬猫にとっては「魅せる」、人間にとっては「学ぶ」施設が必要であると考える。
私は、人間が犬や猫に癒しを求めるように、犬猫が人間に癒しを求め、それが実現したときに共生と言いたい。