リハビリを行う患者の中でも脳卒中による片麻痺の患者は人口が多いという点、長期のリハビリが必要であるという点から片麻痺の患者にターゲットを絞りこの研究を行った。片麻痺は脳の損傷により脳と体との神経伝達がスムーズではないため、脳から体へと指示を伝える意識的なリハビリが必要である。だが、現行のリハビリは単調な動作の繰り返しが主体で、そのようなリハビリが行われていない。そこでゲーミフィケーションを導入することで効率的かつ自発的に継続できるリハビリを可能とするプロダクトを制作した。それぞれの効果として腕・肩・体幹を鍛えるプロダクトである。単調な動作の繰り返しである現状のリハビリとは違い、ゲーム性によって反射的な動作や試行錯誤をしながら行う動作を促す。そして、成功体験などの視覚的なフィードバックと振動による物理的なフィードバックにより脳と体の両方に刺激を与えることで効率的かつ楽しいリハビリを可能とする。
KANABIクリエイティブ賞2023 卒業・修了制作部門 学長賞