最近では小さな子供までもがスマートフォンを使用しており、それによって手書きと読書量が減少していることが分かった。手書きと読書量は人々の言語能力に大きく影響している。言語能力の差は特に幼少期につくことから、手軽に本を読む事ができ、尚且つ自然と知識を身につけることができればいいなと考えた。
このような経緯から、言葉遊びと作字を活用した子供の言語能力を向上させる本「この文字どっちもじ?」を制作した。言葉遊びは語彙力や読解力、表現力を育むことができる。図形や表現によって創作される文字である作字は、文字を書くことが認知能力や記憶力、思考力を育むことができるため有効だと考えた。
この本は3つのコンテンツからできている。1つ目が、この本のメインである同音異義語の音と意味を組み合わせることで言語化し、思考力の向上を図るページ。2つ目がオノマトペを使用した理論的な解説を中心に内容を記載しているコラム。3つ目が各章の最後に設けられている、自分で作字をしてみるページだ。
今後このような手書きと読書量の増加が見込める媒体が増え、少しでも多くの子供たちの言語能力の向上に繋がることを願っている。