近年、専門家であるデザイナーだけに留まらず、多くの人が“グラフィックデザイン的作業”をする機会が増加しています。しかし、“グラフィックデザイン的作業”に取り組む人が小さな壁にぶつかり、グラフィックデザインに対する苦痛感が強まった際、グラフィックデザインが嫌いになってしまうのではという不安を感じることがありました。また、勉強形式でグラフィックデザインに触れることに、抵抗を感じる人も少なくない現状から、グラフィックデザインについて楽しく、更に専門的に触れたくなるようなきっかけを創出することを目的に、研究を行いました。
アンケート調査やグラフィックデザインに関する要素の分類、さらには、グラフィックデザインの学び方の調査から「グラフィックデザイン的作業の苦痛感と難しい雰囲気を減らす」「デザイン要素を組み合わせ、自分で作る力を育む」「グラフィックデザインに親しむ人を増やす」ことが重要であることがわかりました。
そこで、グラフィックデザインで使用する要素を擬人化し、まるで友人になるような感覚でグラフィックデザインに親しめる妖精「グラーフィ」と、その生態をまとめた図鑑シリーズの企画を提案しました。