私が生活してきた地域は、ごみの分別に厳しい地域であったため、ごみの分別方法がわからないと感じることが何度もありました。しかし、分別をわかりやすくまとめているものはなく、詳しく学ぶ機会もありませんでした。そこで、ごみの分別を日常生活で知る機会があれば、ごみを分別する際に困らず、分別に対する意識を向上させることができると考え、研究を行いました。
調査を進める中、「人が自然とごみの分別に対し興味をもち、自然と分別をするようになる」仕組みとして、最近注目を浴びている行動経済学や広告・マーケティングの中の心理効果などを活用しようと考えました。
ものが事切れごみになる瞬間をモチーフとした、立川市のゴミ分別に関するキャラクター「立川コトキレンズ」を提案しました。事切れるという一見ネガティブに感じられそうな場面に笑顔を取り入れ、ポジティブな印象とすることで、人々の記憶に残りやすいという研究結果を参考にしました。
このキャラクターは市のゴミカレンダーや学校で使用できるカルタなど、生活や遊びと交わらせることでより説教くさくなく、自然と正しい分別を理解できるようになると考えています。