日日是好日(ひびこれこうじつ)…毎日が無事でよい日であるということ。
この言葉から着想を得て、今日という日を少しでもいい日に、安らげる日に、元気な日に、幸せな日にできるような、「一日を大切に思うための空間」をつくりたいと考えました。
敷地は高円寺駅近くにある気象神社とその周辺です。気象神社は日本で唯一の天気を祈願する神社です。私は天気という日々変化する事象を楽しむことが一日を大切にすることに繋がると考え、この敷地に「ヒビコレ通り」という日々の天気を楽しむことのできる通りを設計しました。
特徴としては、毎日異なる表情を見せる天気を可視化するために、自然を活用した通りにしています。例えば水は反射により青空や雲の流れなどその日の天気を映し出します。また、植物は風によってなびき、雨や太陽の恵みによって様々な成長過程を見ることができます。
このように、天気をより身近に感じるために自然は有効であるため、自然を敷地の様々な所に散りばめて日々の変化をより楽しめるようにしました。さらに通り沿いにはカフェや住宅、社務所を設計し、よりこの通りに賑わいをもたらすことができるような工夫を施しています。