シャッター商店街は現在、日本各地に存在し社会問題となっている。シャッター商店街があることによって、スラム化や美観を損ねる原因となる。今回より良い町を造っていくために、シャッター商店街の再生案を提案した。
シャッター商店街の再生というのは、その町にあった提案をしなければ、再生にはならない。町の環境や歴史、文化を知り、何が求められているのかを考え、それをうまく商店街に組み込み、表現する必要がある。
今回は、佐賀県佐賀市にある白山名店街という商店街を舞台に提案した。佐賀市は、交流の場として公民館を活用し、多く存在する。そのため自習、食事スペース、会議場、多目的広場の3つの機能を分散させた公民館を計画する。
また、佐賀市は干拓の影響により昔から水路が張り巡らされている。しかし近年都市化の影響により、建物によって暗渠になってしまった水路が増加した。そこで、かつての親水性を取り戻すため、2つの広場を計画し、そこに水を溜め、商店街に水路を引き込んだ。
2つの広場と3つの公民館の機能を水路でつなぎ、日常生活の導線上に組み込むことによって、商店街の必要な機能を残しながら新たな商店街の形を目指した。