日本では、高齢化が大きな社会問題となっている。調査によると、老後の不安の理由の上位3位は「病気・けが」「経済的負担」「介護」となっている。また、日本の高齢化は2042年頃にピークを迎えるため、今後介護施設は増設が必要となることが予想される。
一方で、新型コロナウイルス感染症拡大により、自宅で過ごす時間が増え、ペットに癒しを求めて犬や猫などを飼う人も増えている。しかし、世話をするのが負担になり、飼育を放棄する例も起きている。
この2つの問題を解決するために、ペットホテルを併設した老人ホームを設計した。ペットを飼うことに疲れた時には、ペットホテルに預けることで飼い主のストレスを軽減させる。また、ペットの世話は認知症予防に有効とされている。老人ホームの入居者はペットの世話をすることで施設内通貨「シード」を獲得できる。入居者はその「シード」を使って趣味の教室に参加したり、嗜好品を購入したりすることで老人ホームでの生活を楽しめるような仕組みの老人ホームです。