近頃ほとんど何も入らないような小さなカバンが流行している
それらに求められているのは、たくさんモノを入れる“道具”としての利便性ではなく、服装の一部として“身につけたい”、“一緒にいたい”ものであるということだと考えた
そんなカバンのありようは道具というよりも共に生きるペットに近いと言えるのかもしれない
しかしどんなに見た目が可愛いカバンであっても何も入らなければやはり不便に感じてしまう
そこで、ファッションのポイントになるようなアイコニックな見た目でありながら多くのものを入れられる便利な道具としても使えるプロダクトを制作した
小さく丸くなったり箱のように四角くなったりねじれて伸びたり大きく広がったり、気ままに体のかたちを変える猫の姿から着想しており、中に入れたモノに合わせて伸び縮みしたり変形したりすることができる
2023年:第71回 東京藝術大学 卒業・修了作品展 台東区長奨励賞
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