今日、動きを表現できるメディアが増えています。そこで、動きを伴った表現方法を模索する必要があると考え、「モーショングラフィックスを用いた道路標識の企画提案」に取り組みました。
先行調査から、モーショングラフィックスの多くで「動き」が目を引く要素のみ用いられ、情報の内容理解に役立っていないと分かりました。私はこの原因が、静的なグラフィックスに後から動きをつける分担作業となっている、モーショングラフィックスのデザインプロセスにあると考えました。また、関わるデザイナーの動きに対する理解を深めることで、デザインプロセスをより円滑にすることができると考えました。
動きの要素を5つ定義し、道路標識が示す情報と結びつけ、モーショングラフィックスとする企画です。複雑な動きを5つの要素で表現することで、理解を深め、客観的にデザインすることができます。また、静的な道路標識では表現できない情報を動きで付加しました。(例:カーブを警告する際、矢印に対し減速の動きをつけることで「徐行」を意識させる)
事例とした道路標識だけではなく、様々なモチーフにモーショングラフィックスを適用し検証していくことが必要だと感じました。