卒業研究のテーマ選定のきっかけは、私が小学5年から中学3年まで不登校だったことにあります。不登校の期間で様々な機会を失うことになりましたが、学校を休んだことによって得たかけがえのない良い思い出や経験もあるため、私は不登校=悪いこととは考えていません。
そこで、学校に行かないことによってできた時間をより自分らしく活動的になれるように働きかけるツールを提案できないかと考え、「不登校の期間を活かすアプリケーション」の企画を立案するための研究に取り組みました。
アプリケーションの目的は、不登校の期間を将来に向き合い自分にとって良い生き方を考えられる機会にすることです。自身で毎日の生活をマネジメントするための「スケジュール機能」、「オンライン授業に参加ができる機能」、不登校の生徒同士が気軽に繋がることのできる「SNS機能」、希薄になりがちな学校との繋がりを保つ「メッセージ機能」の4種類の機能を設定することで、不登校の期間が停滞ではなく、少しずつ前に進むことのできる期間になるよう促します。また、暖かい繋がりと成長の機会を持ちながら、自分にとって良い生き方を考えられる時間を過ごして欲しいと思います。