子どもの「自分でできる」という経験は、自信や自己肯定感、学習意欲の向上につながる極めて重要なことです。しかし、デジタル化が進み遊び方や学習方法の変化から、現在子どもが成長、自立する上での成功といったプラス体験や挫折といったマイナス体験などさまざまな体験が失われ始めています。
そこで私は、自分と他人を比べることなく、ありのままの自分を肯定する“自己肯定感”や、やればできるという自信による“自己実現力”といった要素を取り入れた「自立していく子ども、その親をサポートする子ども服」を提案します。服は、毎日着るもの、触れるものであり、着るや畳むといった行動は、自立のひとつであるため、服から自立を養っていきます。
コンセプトは、「自立+遊び感覚」です。「自立」は、子どもの問題点である生活習慣を整えながら、自分で考える力を身につけること。「遊び感覚」は、ただ力を身につけるのではなく、子どもの関心を惹き、最後までやり遂げることができるよう、楽しく学び成長することを重視しました。
今回の提案を通して、子どもが自らやりたいことやすべきことを考え、選択できるようになることで「自分にもできる」と、自信を持てるようになってほしいと考えます。