我々はそれぞれ八王子と甲府の出身であり、お酒が好きである。そこから本研究では、八王子と甲府をつなぐ特急「あずさ」をテーマに、八王子と甲府の地域活性化と「飲みニケーション」を促進するギフトセットの企画提案を行った。
八王子は商業と文化の拠点であり、甲府はワインや特産品で知られる地域である。両市は歴史的に結びつきが強く、特急「あずさ」を活用した地域間交流の新たな形を提案することで、地元産品の認知度向上と若年層へのアルコール文化の訴求を目指した。
調査では、スマートドリンキングの普及や若者のアルコール離れが進む一方で、特別な場面での飲酒体験は依然として人気があることが分かった。そこで、大学生の視点を活かし、友情・恋愛・学業の3つのカテゴリーに合わせたギフトセット「アワない?~特急あずさ酔いどれ旅~」を企画した。特急「あずさ」の車内で地酒とおつまみを楽しむことで、若者に地域の魅力を伝え、新たな飲酒文化を提案することが本研究のねらいである。