授業内外で企業や自治体との様々な連携プロジェクトに参加してきた。その中で、デザインが単なる制作ではなく「人と場所、企業とのつながりを生む手段」であると気づいた。本研究では、人と人をつなぐデザインにおいて、コミュニケーションを円滑にするための要素を探ることを目的とした。
立川市クリーンセンターでは、視認性を重視し、ピクトグラムとキャラクターを活用したサインデザインを制作。イオンモール多摩平の森では、10周年のシンボルデザインと地域に親しまれるキャラクター「たまだいらーず」を考案した。
さらに、ワークショップの調査・実践を行い、「遊びの実験室たまだいラボ」や「明星デザインワークショップパーティ」を開催。親子連れを中心に幅広い世代が参加した。VASを用いた評価では「作品が完成して嬉しかった」9.32、「作ることができて楽しかった」9.62の高評価を得た。これらの結果から、人と人をつなぐデザインには、楽しさや自己表現の機会、協力を促す環境が重要であることが明らかとなった。