幾億年もの時間の中で生成された岩が地を支配し、その空で数多の沫が銀色に光り輝く。
光と沫は激しい水流に連れ去られ、循環し、無限の星空をつくっていた。
ここは多摩川上流部にある深さ50cmほどの小さな支流。
私がみたのは、小さな川の中に潜む銀色に輝く大きな河だった。