両側に三菱が開発したオフィスビルが立ち並ぶ丸の内。各区画100mの規則的なストリートで等間隔に植えられた街路樹と舗装タイルによって綺麗な街並み。しかし、綺麗に整頓されたが故に冷たく閑散とした印象を受ける。また昼夜人口比率の差が最も大きく、夜間人口が少ないため、丸の内の魅力が発揮できていない。そこで、整頓されすぎた街という丸の内への意識を変え、人の密度を高めるための方法を考える。
夜という時間的な制限をつくり、街路をインテリア化することで、丸の内の堅いイメージを和らげる新しい人の居場所をつくる。多様な食事を提供する方法として8両の屋台列車を設計。昼間と夜で顔を変えるデッキ。夜になるとデッキが可動することで車道にインテリアスペースと新しい通路をつくっていく。