東京・新橋にある旧堀商店は、金具屋であったことから、ディティールの美しさを残した歴史的文化財である。細部まで拘った美しさ、新橋駅から徒歩5分といった立地から、この建物を結婚式場にコンバージョンする事を提案する。
元々あるディティールの美しさを活かすために、外壁のレンガを既存の内壁にも用いる事で、建物に埋め込まれた金具を機能としてではなく、造形の一部として俯瞰できるようにする。
また、新たに加える要素を白に統一する事で、既存と新要素のコントラストが互いを強調しあう。白は最上階にある、ガラスドームのチャペルに向かうにつれてまるで雲の上を登っていくかのように浸透し明るくなっていく。