温泉大国である日本には、銭湯や大人向けのスパ施設が各地に沢山あるが、子供が楽しめる場所はまだまだ限られている。一方海外で赤ちゃんを連れて出かけるファミリーのお楽しみとなっているのが、ベビースパの体験施設である。すくすくと育つ限られた赤ちゃんの時期だからこそ、都心で暮らす子育て中のママが家族と一緒に出かけたくなるような場所を設計したいとテーマに選定した。
“国内初となるベビースパ”を資生堂が展開することを想定し、「ママと赤ちゃんのためのウェルビーイングな体験」を提供する複合施設のサービスを企画。小さくとも、子連れのママには嬉しい環境がぎゅっと詰まった、温もりあるひとつのハウスのような場所を目指して計画を進めた。
「SHISEIDO BABY SPA HOUSE」では、親子で見て触れて楽しめるインテリアや内装、オリジナル家具、什器を24のシーンに渡って設計した。また、1日の大半をこちらで過ごすスタッフも寛げるよう、リビングのような休憩エリアを設け、オープンで居心地の良い空間を設えた。