「広場のようなおおらかさを持ったつながりを生み出す、家でも仕事場でも学校でもない第三の居場所」
近年デジタル化により、漢字離れやコミュニケーションの減少が問題になっている。現に図書館の利用人口はここ数年で30%減少している。そこで単に読書施設であるだけでなく、コミュニティのための拠点として地域の交流の場であり、様々な世代の人が自由に訪れ思い思いに時間を過ごす“広場”のようなおおらかさを持った施設を作れば、本が好きな人はもちろん、苦手な人でも様々なきっかけで本に触れるようになるだろう。
この地域図書館では、そのような考えをもとに間仕切りを最小限にし、象徴的な中庭を介してそれぞれの空間につながりを持たせたワンルーム状の空間になっている。この地域図書館でしか生み出すことのできない町のコミュニティが確立され、広がることで本に興味を持つ人が増加するのではないか。