「アーケードの中で街と人が混ざり合い広がっていく商店街ホテル」
インターネットの普及により買い物が自由にできるようになった今、人と人との関わり合いを大事にし続けてきた商店街は減少の一途を辿っている。よく商店街のシャッター街化が問題に挙げられるが、その中で全く新しいものを作り、はめ込んで塗り替えていくのでは今の商店街の答えになるとは言えないだろう。
新しい商店街の残し方や利用の仕方として商店街に多くある余白に目をつけた。どこの領域かわからない、ひっかかりがあるところを「余白」と呼ぶことにした。商店街にも所狭しと並んだ店の隙間や建物と建物のズレの間には店頭販売のラックが置かれていたり、商品を多少無理をしても並べていたりする。
今後どう変えていってもよい、自由に活用できる余白を作り、余白を通して街と商店街と人を繋いでいく場を作る。そしてそれを別の街から来た人がその輪の中で暮らせる場をつくっていったらどうだろうか。そんな余白をもった地域の人と商店街利用者と宿泊者が混ざり合う商店街ホテルを提案する。