今回は演奏者が座るだけではなく、楽器も座れる椅子を提案します。
7名で楽団を立ち上げ、実際にその椅子を使ってライブをする、座っている相棒を手に取って自分が座り演奏するというストーリーを作り上げました。
楽器をどのように置いたら1番安全で見栄えもいいのか、演奏者の身長や吹き方の癖などを全て観察し、楽器にも演奏者にも寄り添う設計を施しました。
トランペットとトロンボーンの椅子はデザインに差を出さないようにしています。それは楽器の構造がそっくりだからです。なのでそれぞれの楽器のベルの大きさに合わせた突起をつけています。バリトンサックス、テナーサックスも差別化を行っていません。湾曲した手すりが楽器を支え、ドーナツ型のクッションが楽器たちのお尻を支えています。
コントラバスは全長2メートルもある巨体を縦に面積を増やして置くことでかなり安全に置けます。チューバは重心を考え、専用の背もたれをつけることで楽器に優しい設計になっています。ドラムは、ドラマーにとって必須なシビアな高さ調節を可能としています。