昨今のコロナ禍においてプラキットの需要が高まっているものの、低年齢層のプラキット離れが多く見られる。
説明書を読んでパーツを切り離し、組み立て、色を塗り、そして遊ぶ。この一連のプロセスを導き、プラキット制作を通してものづくりの楽しさを広く伝えることを研究の目的として、新たな楽しみ方ができる光造形3Dプリンター製のキット「PLASTROID」を提案した。
3Dプリンターならではの成形方法を活かし、射出成形のような合わせ目を出さず、パーツごとに塗装しやすい構造を実現。説明書を読んで組み立てるという基礎から身につけたら、次の段階にステップアップ。ユーザー自身がプログラミングを行い、線の上を走らせる。また、各パーツは組み替えてカスタマイズ可能で、ユーザーの想像力を養うことができる。
実際にキットを制作してもらったところ、説明書通りに組み立てるだけでなく、思考しながらプログラミング学習に繋げられるステップアップの構成が良いとの意見を得られた。