廃棄食材となる果物、野菜、ハーブ、スパイスを楮(コウゾ)と混ぜて紙を漉き、インテリアアイテムを制作した。
環境に優しいこの紙は、楮の中に漉き込まれた食品の皮や葉のチップとその色が比較的鮮明に表出し、材料によって異なる質感と色彩を有し、自然な魅力を有することが分かった。
制作したインテリアアイテムは、「果樹園」「野菜畑」「スパイスバザール」をテーマとしたタペストリーとランプシェードである。テーマに合わせて、紙に加工(折・揉み・絞り・切起し)を施し、編組、パッチワークなどの手法を用いて制作した。食品廃棄に関する問題意識を、愛着を持って使用できる身近なインテリアアイテムで感じることが可能な提案になったと考える。