本研究では楽曲の全容や文脈を考慮した音の視覚化を目的に、高田明典氏の物語構造分析を引用した要点抽出に基づく立体作品を制作した。
対象曲には、日本のロックバンドELLEGARDEの「No.13」を設定し、分析の結果ギターソロが最も特徴的なフェーズであり、「重厚感」と「疾走感」を主要な印象として抽出した。それらをコンセプトに立体作品を制作した。
形として、規定材には縦297mm横42mmの透明なフィルムを用いてギターの指板を表現し、連続的に並べることで時間の流れとソロフェーズの全体像を表現した。そこに、重厚感を表現した図形に音高に対応した色を載せ、指板を糸で繋ぐことで疾走感を表現した。