近年、おみくじ箱の代わりとしてガチャガチャを設置する神社や寺では、ガチャガチャが歴史的景観を損なわしている場合が多い。そこで本研究では、神社や寺などの歴史的景観に配慮されているガチャガチャのデザイン提案を考えた。
提案するガチャガチャは、屋根、カプセル収容部、可動部の3つから構成される。屋根や収容部などの外装は、流造の祠をモチーフにしてデザインを考え、可動部のコインメックは、従来のガチャガチャ同様に、硬貨を投入することで回すことができるように一から設計し、制作した。
硬貨投入口を賽銭箱に見立て、全体にニスを塗り古色蒼然としたデザインにすることで、お参り感覚でガチャガチャを回すことができるようにした。