本作では、日々コンクリートに囲まれた空間で生活をしている我々が、この無機質な物質からどの様に精神的な影響を受けているのか、普段気に留めないコンクリートを被写体として取り上げ、その作用を模索した。
ある司教が「コンクリートは神からの授かりもの」と語り、私はその言葉をコンクリートという物質が物質の存在をも超え、社会やコミュニティに寄与する力を神聖視したものだと解釈した。
多面的にコンクリートと我々人間の精神的側面を可視化し、記憶や感情、価値観といった要素を通じて、単なる物質ではなく精神や社会と共鳴する存在としてのコンクリートを再考する。