衣服・布・アクセサリーのデザイン・企画を学ぶ
衣服のデザインについて学ぶカテゴリです。かたちや色、素材の選択、装飾などの基礎知識をはじめ、デザイン画の描き方、作図の方法、衣服の型紙であるパターンの制作方法、裁縫などの実技を学んでいきます。制作実習を通してデザインスキルを磨くほか、ファッションの歴史やスタイルといったカルチャーについての知識、ブランディングやマーケティングについても学んでいきます。
衣服やファブリックなど、さまざまなものに使用される布地のデザインを学ぶカテゴリです。織り柄や編み地、刺繍、プリント柄といった手法による柄・模様のデザインや、染色の知識と技術を身につけていきます。また、綿や麻、シルク、ウールなどの天然素材や、レーヨン、ナイロン、ポリエステルといった化学繊維といった素材・材料についての知識を身につけた上で、布地そのものの風合いのデザインや、素材の開発についても学んでいきます。
なお、染色や機織りの実習は「工芸」の学部・学科で学ぶ場合もあり、テキスタイルを専攻する学部・学科にて「テキスタイル」とあわせて「染織」について学ぶことも多いです。
服装に対しての付属品や装飾品を意味するアクセサリーのデザインを学ぶカテゴリです。靴やバッグ、ベルトといった実用的なものと、装身具と呼ばれるピアス、ネックレス、リングといったファッションを引き立てるさまざまな製品のデザインを学んでいきます。
なお、手作業による制作は「工芸」の学部・学科で学ぶ場合があり、大量生産品の一種として学ぶ場合は「プロダクト」の学部・学科の授業で扱われる場合もあります。
ファッション製品の企画から製造、販売にいたるまでのプロセスを学ぶ「商品企画」と、ファッション業界における広報・宣伝を学ぶ「PR」のカテゴリです。「商品企画」では、衣服がつくられる以前の企画段階から売り場で販売されるまでのすべての行程に関わる知識を身につけていきます。ファッションやブランド、マーケットについての理解をはじめ、企画制作の実習を通して、「マーチャンダイザー」として活躍するためのスキルを身につけていきます。
「PR」では、「ファッションプレス」として働くための情報発信の知識と技術を身につけていきます。マーケティングの知識をはじめ、雑誌やSNSといったメディアについて学びながら、ブランドやメーカーの情報発信や販売促進を目的としたプロモーション企画の立案を、実習を通して経験していきます。
参考文献
スタジオ248「ジュエリーデザイナー (時代をつくるデザイナーになりたい!!)」六曜社、2018
中村仁「衣服の百科事典」日本家政学会、大塚美智子編集、丸善出版、2015
深井晃子「ファッション辞典」文化出版局、文化女子大学教科書部編集、文化出版局、1999