舞台

舞台表現を支える美術・衣装・照明・音響を学ぶ

デザイン・クリエイティブの世界への入り口となる「 12ノトビラ 」の各カテゴリを紹介しています。

屋内外で行われる演劇やコンサート、ミュージカル、ダンスといったパフォーマンスのための舞台の設計や演出について学ぶカテゴリです。学校によっては、舞台に立つパフォーマーや演出家を目指す学部・学科とコラボレーションした授業や、実際の舞台公演の経験をすることができます。サブカテゴリごとに扱う対象が異なりますが、舞台の領域について総合的に学ぶ学部・学科もあり、年次が進むにつれて専門領域に分かれる場合があります。

舞台美術

舞台芸術における空間演出や、舞台上の表現を高めるためのあらゆる造形物の制作を学ぶカテゴリです。物語を視覚的に表現するものや、舞台のパフォーマンスを盛り立てるためのさまざまな装置の設計に必要な知識と技術を身につけていきます。造形力や視覚表現、関連ソフトウェアの使用方法といった基礎をはじめ、模型制作や実習を通して、大道具・小道具と呼ばれるさまざまな舞台装置の設計を経験していきます。

舞台照明

舞台演出家の意図に沿った舞台上の光の表現について学ぶカテゴリです。照明設備や調光システムといった専用機材の知識をはじめ、光の物理特性や色彩についての理解を深め、光による空間演出に必要なスキルを身につけていきます。

舞台衣装

ステージで着用される衣装・コスチュームのデザインを学ぶカテゴリです。デザイン画や裁縫といった「ファッション」の基本的なスキルに加え、演技やパフォーマンスのための衣装として、登場人物の個性を表現するものや、パフォーマーの動きが映えるためのデザインについて学んでいきます。ほかにも、「アクセサリー」のデザインやメイクを含めたスタイリングについて学ぶ場合もあります。


なお、「ファッション」を専攻する学部・学科の中で教えている場合もあります。

舞台音響

舞台表現のための音響効果の知識と技術を習得するカテゴリです。電気工学や音の性質についての基礎知識をはじめ、専用機器の使用方法、レコーディングの技術について学び、パフォーマンスを引き立てるための音響演出のスキルを身につけていきます。


参考文献

  • 勝井三雄、田中一光、向井周太郎監修、伊藤順二、柏木博編集「最新 現代デザイン辞典」平凡社、2017