Web・ゲーム・CG

デジタル領域の表現・理論を学ぶ

デザイン・クリエイティブの世界への入り口となる「 12ノトビラ 」の各カテゴリを紹介しています。

Web

Webサイトをデザイン・開発するための知識と技術を学ぶカテゴリです。目的に合わせたWebサイトの構成やレイアウトの作成をはじめ、画像や文字といった視覚表現のデザインや、マークアップ言語と呼ばれるHTML・CSSなどについて学んでいきます。


グラフィック」「映像」などの視覚表現や、Webサイトの使いやすさについて学ぶ「UI・UX」との関わりも深く、Webサイトの制作を通してそれぞれのカテゴリについての理解を深めたり、学び方や進路によっては「プログラミング」の専門性を深めていく場合もあります。

ゲーム

ゲームのソフトウェアやアプリケーションなどのデザイン・開発を学ぶカテゴリです。企画やシナリオ制作についての技術をはじめ、ゲームを構成するビジュアル要素の制作技術と複数のプログラミング言語を習得することで、デザインと開発の両面からゲームの制作について学んでいきます。


また、本カテゴリが専攻の学部・学科では、「3DCG」「VR・AR」「プログラミング」についても学ぶ場合が多いため、年次を重ねる中でそれらの専門領域への学びを深めることもできます。

3DCG

コンピュータによる立体的な画像、もしくは映像制作の技術を学ぶカテゴリです。各種ソフトウェアの使い方をはじめ、アニメーションの技術や実写との合成技術など、3Dによる視覚表現・映像表現について学んでいきます。


なお、3DCGは「グラフィック」「映像」「アニメーション」「Web」「ゲーム」などの領域との関わりが深い上、近年では「プロダクト」「自動車・乗り物」「建築」といった立体物の制作現場においても活用されているため、卒業後はさまざまな業界への進路が考えられます。


プログラミング

ソフトウェアやアプリケーション、Webサイトの制作・開発、もしくは作品制作のためのプログラミングを学ぶカテゴリです。目的や用途によって必要なプログラミング言語の種類が異なるため、複数の言語を習得することで、「プログラマー」や「システムエンジニア」として働くことができる知識と技術を身につけていきます。なお、「情報工学」「メディアアート」の学部・学科の中で学ぶ場合も多いです。

UI・UX

Webサイトやアプリケーション、ソフトウェアなどの使いやすさや使い勝手について学ぶカテゴリです。「ユーザーインターフェース(UI)」では、使い手(ユーザー)である人間が、Webサイトやアプリケーションなどを迷うことなく使用するためのガイドとなる視覚情報のデザインを学び、「ユーザーエクスペリエンス(UX)」では、Webサイトやサービスを使用することでユーザーが得られる体験や感情をデザインすることを学びます。


「Web」と合わせて学ぶことが多いですが、視覚表現であることから「グラフィック」の学部・学科で教えている場合もあります。また、「プロダクト」における電化製品のタッチパネルのデザインや、「サービスデザイン」におけるユーザー体験のデザインとも関係するため、それらの学部・学科で学ぶことができる場合もあります。

VFX

ビジュアルエフェクト(visual effect)=視覚効果について学ぶカテゴリです。映画やCM、アニメーション、ゲームなど、さまざまな映像表現で使用される視覚効果の知識と技術を学ぶことができます。授業では「映像」「アニメーション」の基本を学びながら、各種ソフトウェアの使い方、実写映像との合成技術などを身につけていきます。


VR・AR

コンピュータで制作された3Dの世界の中での体験を設計する仮想現実(virtual reality)=VRと、スマートフォンやスマートグラスといったデバイスをかざすことで、現実世界とバーチャル映像を同時に鑑賞できる拡張現実(augmented reality)=ARについて学ぶカテゴリです。「プログラミング」の知識と技術の習得を中心に、作品鑑賞するためのソフトウェアやアプリケーションの開発を通して、VR・AR制作を経験します。


使用するプログラミング言語が同じであることが多いため「ゲーム」との関連も強く、「3DCG」を学ぶ学部・学科の中の授業として教えている場合もあります。

プロジェクションマッピング

コンピュータグラフィック(CG)による映像を、建物などの立体物に投影する技術である「プロジェクションマッピング」について学ぶカテゴリです。CGや映像の基礎知識をはじめ、企画や絵コンテの制作、デジタルツールの使用方法を学び、実習では実際のマッピングを経験することができます。近年人気とともに注目が集まっている領域であり、「映像」「3DCG」などを専攻する学部・学科のカリキュラムとして組み込まれていることが多いです。


参考文献

  • D.A.ノーマン「誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論」岡本明、安村通 翻訳、新曜社、2015

  • 日本インダストリアルデザイン協会「プロダクトデザイン[改訂版]: 商品開発のための必須知識105 」ビー・エヌ・エヌ、2021