[最優秀賞]
若年層流出の課題を抱える宮城県南三陸町に、ひみつ基地「砂座」という「若者と町との関わりしろ」を生み出す研究である。この拠点の存在がもたらす波及効果や関係者の声を包括的に取りまとめていった。関係人口という切り口から実践ベースで研究を進め、継続性のある課題解決へのスキームをデザインした。
髙橋くんの研究は、今日本で求められている関係人口づくりのためのコンテンツの研究だった。従来のコミュニティデザインでは、コミュニケーションの場と地域づくりのための取り組み実践の場を分けて設計をすることが多いが、この研究では、2つの場をうまく融合させ、南三陸に長期間滞在したからこその深いコミュニケーションを現場の人と行えた。現場との言葉も含めた全ての現象との対話を見事にやってくれたことは最優秀に値すると思う。