カフェスペースなどで初対面の2人が座って話す際に、円滑なコミュニケーションを促す椅子のデザイン。
心理学分野からの知見:「2人の視線が90度で交差し、対称な位置関係で座ると円滑な会話が進む」をもとに、これを成り立たせるよう無意識のうちに配置したくなる椅子のスタイリングを考えた。
アイデア展開の結果、「理想的な位置関係で配置した際に向き合う脚同士に45度に角度をつけた平らな面を設け、さらに色をつけて強調する」というスタイリングの基本方針にたどり着いた。
制作に当たっては、この狙いをより効果的に表現するために形態要素を減らし、よりシンプルな見た目にすることを意図し、積層曲木の技術を用いて、強調する脚と座面を一体化したデザインにした。