登場人物を操作することでストーリーを進行するタイプのゲームから着想を得て、これを絵本のデザインに取り入れることで、より深く本の世界を体験できる新規性のあるコンテンツになり、絵本を読む機会が少なくなった年代の人が再び絵本に触れる動機づけができるのではないかと考えた。
あくまでもゲームではなく「絵本」であることを重視し、「絵本らしさ」を意識した。そのための工夫として、「最低限の情報」「手で触るような操作感」「本のようなビジュアル」を積極的に取り入れた。絵本の特性に習い、文字情報を無くし視覚情報だけで内容を伝えるようにした。
また、コントローラーではなく手で画面を触れるタッチ操作を採用することで、実際に本のページを捲るような感覚で操作することができる。さらに、オブジェクトが動く映像的表現に加えて、シーンに合わせたBGMや、キャラクターの動きに合わせたSEを取り入れることで、より没入感ある演出を実現した。