本研究は幼稚園や保育園の園児を対象に、紙芝居を通して睡眠の重要性について考えてもらうきっかけを与えることで、「大人に促されるから寝る」のではなく、「積極的にしたい」と感じさせることを狙いとして制作した。
これは昼寝の前に行うプログラムとして、紙芝居を読み、眠れないときの対処法として「おまじない」と称したストレッチを行うことで入眠を促すという流れになっている。
内容:眠るのが苦手な男の子のもとにバクのぬいぐるみが現れ、眠るのが嫌だと話す男の子に眠らないと将来嫌なことが起こると話そうとする。しかし、そこでバクのぬいぐるみは退席し、男の子は一人で考えようとする。この際、読み手から参加している園児にもどんなことが起きてしまうか、問いかけて答えてもらう。その後戻ってきたバクのぬいぐるみに答えを教えてもらい、睡眠が重要であることを学ぶ。そして眠れないときに良い睡眠が取れるおまじないを教えてもらう。無事眠ることができた男の子の枕元に、バクのぬいぐるみが持っていたおまじないが書かれた本が置いてあり、これで家でもできると喜ぶ。その後園児たちに対し、作中に出てくるものと同じ本を用いて3つのストレッチを行う。