誰しも一度は想像したことのある死後の世界について思考の幅を広げるきっかけになって欲しいという思いから、古代エジプトに存在した死者の審判という考え方をテーマに、イラストレーションの制作を行った。死後の世界で、死者が最後の審判を受けている場面を3DCGの技法を用いて表現した。
中央に死者の心臓と、法と真理を象徴する羽をのせた天秤、その天秤を持ったマアト、その下に死者、そしてアメミト、左側に記録を書き留めているトトとトキ、右側に審判の様子を見守るアヌビスとジャッカル、上部にはヒヒを石膏像風にモデリングし石膏像風のテクスチャを貼った。トキとジャッカルは、トトとアヌビスそれぞれの顔にするのではなく、間接的に連想することができるように動物の姿をそのままで作製した。教会のような神秘的な雰囲気の作品にしたいと考え、周りの建造物にはバロック様式を取り入れた。