『漫漫悠遊』は、筆で文字を書くという行為をきっかけとして作成した作品です。漫画を再デザインしてみようという考えから、漫画をただ読むのではなく、自分で漫画の物語を組み立てながら読み進めていくことが出来る、そんな新しい漫画体験ができる作品を制作しました。
筆で文字を書く時に、筆にかける力を抜くと線が細くなったり、逆に力を入れると線が太くなります。それらをコントロールしながら文字を書き進めていく事に面白みを感じ、漫画に利用しました。漫画を絵巻物状に再構成をして、自分が読みたい場面を筆を滑らせるように選択しながら、コマに囚われず物語を読み進めていくことが出来ます。操作する人によって選択する場面(筆跡)が変わって来るので、一つの物語でも操作した人それぞれが異なる物語の見え方になる、そんな新しい漫画体験が出来る作品です。