毎日の小さな幸せや当たり前にやってくる平和な日々、そういった形がなく目に見えない日常生活をテーマにした作品です。
掃除機をかける音や、お皿を洗う音などに合わせて映像を住宅模型に投影することで、視覚化しています。人の動きを表現する際、体験者自身の記憶や経験と重ね合わせしやすいように、特定の人物を登場させずにすべて波紋で表現しています。体験方法はシンプルで、並んでいる箱型のオブジェクトを模型前のくぼみに置くことで、描かれているイラストに合わせた反応が起こります。大小異なる住宅模型2つに対して、それぞれ12種類の反応パターンがあり、模型ごとに若干のストーリー性や対比を作っています。什器やオブジェクトの制作、映像制作、ピクトグラムのデザイン、プログラミングなど、インタラクティブメディア学科で学んだことを最大限活かすことができたと思います。